○ハンター試験編○

□茶
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ゴン 「わぁ!! 2人とも見て!!」


「「えっ?」」




ゴンが窓にへばり付いてそう叫んだ。




アイス「すごい!!」


ゴン 「宝石ばらまいたみたいだね!」


キルア「夜景、見たことなかったのか?」




キルアは頬杖をついてゴンに聞き返した。




ゴン 「この間キリコさんに空を運んでもらったけど、こんなに明かりはなかったし」


アイス「私もここまですごいのは見たことがないわ。キルアは?」




キルア「うち、自家用機があるから数えきれないくらい」


ゴン 「ちょっとむかつく」




アイスはそんなゴンとキルアのやり取りがおかしくて笑いを抑えるのに必死であった。




アイス「キルアの家ってお金持ちなのね」


キルア「そうかぁ? …………そうなのかもな。使用人、結構いるし。でも、周りの奴らとあんまり変わんないぜ」


ゴン 「へぇー!」








本当のことを話さなかった。


いや、話せなかった。




せっかく気付いたこの気持ち…………。




ゴンはともかく、アイスには家のことを知られたくなかった。


言えなくてごめんな…………。








キルア「よしっ! この話はこれくらいにしてヨウガン茶、飲みに行こうぜ! …………!!」





キルアは話している最中に誰かの気配を感じた。


素早く駆け出し、曲がり角を見たが誰もいない。






オレの気のせいか?


そんなわけない。






キルアは小さく舌打ちを漏らす。


しかし、足元を見るとピアスが片方だけ落ちていた。




オレ達を見てたやつのか?




アイス「キルア!」


ゴン 「どうしたの?」




ゴンとアイスが寄ってきたので急いでポケットの中に押し込むと平然とした顔で、




なんでも! さっ! ヨウガン茶、飲みに行こうぜ!




と言ってゴン達と駆けていった。











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