○ハンター試験編○

□茶
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メンチ「改めまして受験者のみなさん、お疲れ様でした。

ここにいる42名が二次試験の合格者です。次の目的地には、明朝8時に到着する予定です。

次に集合を掛けるまで各自、自由時間とします。では、かいさーん!!」




メンチの長ったらしい説明が終わるとみんな疲れているのか、ため息をこぼしながらそれぞれ好きなように時間を使おうとしていた。


この7人もまた…………。




ゴン 「自由だって!」


キルア「なぁ、ゴン! アイス! シオン! 一緒に探検しようぜ!!」


ゴン 「うん!」


アイス「行くわ!」




シオン「悪いけど、疲れたから寝るよ」


キルア「そうだった。シオンはオレ達より年寄りだから動けねぇんだよ」


シオン「4つしか違わないでしょ!!」




なんて言いながらシオンはキルアを追っかけている。




十分元気ではないか…………。


なんて座り込んでいるクラピカは思った。




クラピカ「ふぅ…………」


ゴン 「ねぇ! クラピカも飛行船探検に行くよね!?」


クラピカ「いや遠慮しておく」


ゴン 「そう……じゃあ、レオリオは!?」




今度は傍でクラピカ以上にくたびれているレオリオに話を持ちかけた。




レオリオ「オレも止めとくわ。そんな体力残ってねぇし。3人で行ってきな」


ゴン 「うん、行ってくるよ!」


アイス「行ってきます!」




そう言って3人は飛行船を探検するべく、駆けていった。




レオリオ「元気な奴ら。オレはとにかく、ぐっすり寝てぇーぜ」


クラピカ「私もだ。恐ろしく長い1日だった」


レオリオ「……ん? たっく、シオンも飛影もまだガキだな! さっさと寝ちまったぜ」




クラピカは自分の横を見るとシオンが自分の腕を枕にし、こちらに顔を向けて床に寝転んでいる状態だった。


小さく、規則的な寝息が聞こえる。


熟睡しているのだろう。




シオンの隣には、飛影も眠っていた。


こちらはシオンと違って、壁に背を預けて腕を組んでいた。


少し周りを警戒していつでも動けるようにしているのだろう。




クラピカ「我々も寝るか。休めるうちに休んでおかねば」


レオリオ「なぁ、寝る前に1つ聞きてぇんだけどよ……」


トンパ「気を付けた方がいいぜぇ」




レオリオの言葉に被せるかのようにトンパの声が飛んできた。


もちろん、偶然なのだが。




トンパ「もしかしたら、ここが第三次試験会場かもしれないし。連絡があるのも朝8時とは限らないわけだ。

寝てる間に試験が終わっちまってた≠ネんてことにもなりかねない。

次の試験を受かりたきゃ、ここでも気を抜かない方が良いってことだ」




レオリオとクラピカは疲れと睡魔に勝てないようなトロ〜ン≠ニした表情で互いの顔を見合わせた。


トンパの思惑には気が付いているのだろうか?


















クラピカ「レオリオ、どう思う? トンパの言葉……」


レオリオ「オレはどっちにしろ寝る。じゃなきゃ、やってらんねぇーぜ」




と言って寝転がるとさっさと寝てしまった。






たしかに…………。


シオンもレオリオも熟睡していては、動かすことも出来ないしな。


私は何かがおこればすぐに起きられるだろう。


いざとなれば、叩き起こせばいい。


到着するまで寝るとするか…………。






クラピカは無意識にシオンの髪を優しく撫で、微笑むと目を閉じて眠りに落ちた。












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