○ハンター試験編○

□ヒソカ
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ドガッ!!





クラピカの叫びとほぼ同時に、湿原に鈍い音が響きわたった。


シオンを見ていたヒソカの目が衝撃により他を向いた。









クラピカ「ゴン!!!」


ヒソカ「……やるねキミも♠ 釣り竿かい? 面白い武器だね♥」




そう言ってシオンの上から退き、ゴンに近付いていく。




クラピカ「シオン! 大丈夫か!?」






クラピカはヒソカがゴンの方に意識が向いた隙を見計らってシオンに近寄った。


シオンはヒソカの手から解放されたことでやっと空気を肺に送り込むことができた。




シオン「私は大丈夫……。ゴンが……」

























一方ゴンは釣り竿を振りかざしヒソカの方に走り込んでいた。






ゾクッ!!






ゴンの背中に寒気が走る。


ヒソカ「大丈夫♥ 彼女たちは殺しちゃいないよ♠ 合格だからね♣ …………んん〜〜うん! 君も合格♥ いいハンターになりなよ♦」









ピピピピッ ピピピピッ ピピピピッ









ヒソカのポケットから小さく機械音が聞こえた。




≪ヒソカ、そろそろ戻ってこいよ。どうやらもうすぐ2次会場につくみたいだぜ≫


ヒソカ「OKすぐ行く♦ …………お互い持つべきものは仲間だね♥ 3人で戻れるかい?」






ヒソカはケータイの通信を切り、放心状態のゴンに声をかける。


ゴンは機械仕掛けのようにコクンっと頭を下におろした。








ヒソカ「いい子だ♣」




そう言うとヒソカはレオリオを軽々と担ぎ、霧の中へと消えていった。


ゴンは体中に絡みつき支えていた糸が切れたかのごとく膝を地面についた。





クラピカ「ゴン!?」


シオン「大丈夫?!」











奇術師ヒソカ


それはゴンにとって


今まで出会ったことのない奇妙で底の知れない


生き物≠セった。






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