○ハンター試験編○

□試験会場
3ページ/4ページ












トンパ「申し訳ない!!!」


ゴン 「良いよ、そんなに謝らなくても。でもよかったよ。オレが最初に飲んでみて!」








くっそ〜〜〜〜


間抜けなボンボンかと思ったらとんだ野生児だぜ。


それにしてもほかのルーキーも含め、とんでもねーぜ! 今年はよぉー!





それだけ潰しがいがあるってもんだ。














ジリリリリリリリリリリリッ!!!






目覚まし時計のようにけたたましい音が響いた。




男  「ただ今をもって、受付時間を終了いたします」




すらっとした口髭を生やした男の人の声がした。




男  「一応確認いたしますが、ハンター試験では怪我や死に至る場合がございます。それでも構わないと言う方のみ、ついて来てください」




そう言うと彼は長い通路を歩きだした。






レオリオ「当たり前の話だが、誰一人かえらねーな。ちょっとだけ期待したんだがな」




アイス「あれ……?」


クラピカ「おかしいな」




周りにいる受験者たちがどんどん駆け足になってきている。




レオリオ「やけにみんな急いでねーか?」


クラピカ「やはり、進むペースがだんだん速くなっている!」


ゴン 「前の方が走り出したんだよ!!」









地下道に響き渡る大勢の足音。


そんな中、男は平然と言った。







サトツ「申し遅れましたが、私は1次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を2次試験会場へ案内いたします」




受験者「?」


受験者「? 2次……? ってことは1次は?」


サトツ「もう始まっているのでございます。2次試験会場まで私についてくること。これが1次試験でございます。ただ私について来て下さい」








クラピカ「なるほどな……」


ゴン 「変なテストだね」


レオリオ「さしずめ持久力のテストってとこか」


アイス「私、体力には自信があるわ!」


レオリオ「望むところだぜ! どこまでもついて行ってやる!!」








どこまで走ればいいのか分からないのは精神的負荷となる。


精神力も同時に試されるわけだな。








クラピカは3人が気疲れしてしまわないように、今の言葉は胸の奥にしまっておいた。








そんなことを考えていると、アイス達の横を3人の男女が通り過ぎようとしていた。








.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ