○ハンター試験編○

□試験会場
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受験生のあまりの威圧感にアイス達は黙り込んでしまう。








明らかに雰囲気が違う……!!


港や町ですれ違ったハンター志望者達とは異質だ。


全員が何らかの達人に違いない!!






クラピカは険しい顔をしながら心の中でそう思っていた。






レオリオ「それにしても薄暗い所だな」


アイス「地下道みたいだね」


ビーンズ「プレートをお受け取りください」




後ろから声を掛けられた。




アイス「あっ、ありがとうございます」


レオリオ「どうも」




その後、ゴンとクラピカも同じようにもらった。


ビーンズはプレートを渡すとさっさと去って行った。




アイス「私は402番だわ」


レオリオ「オレは403番!」


クラピカ「私は404番だ」


ゴン 「オレは405番。ところで一体、何人いるんだろうね」




トンパ「君たちで405人目だよ」






ゴン達の上から声が降ってきた。




トンパ「よっ、オレはトンパ」




トンパはそう言うと上から降りてきた。




トンパ「よろしくな」


ゴン 「よろしく!」


トンパ「新顔だね。君たち」


アイス「わかるの?」


トンパ「まーね! なにしろオレ、10歳からもう35回もテスト受けてるから」


「「35回!?」」



ゴンとアイスが声をそろえて言った。



トンパ「まぁ、試験のベテランってわけよ。分からないことは何でも教えてあげるよ!!」


ゴン 「ありがとう」






アイス「…………」




アイスは苦い顔をしている。




レオリオ「威張れることじゃねーよな……。それだけテストに受からねーってことだから」


クラピカ「確かに」




ゴンを除いた3人は小さい声で会話していた。
















「ぎゃあぁぁ〜〜〜っ!!!!」






「「「「「 !!! 」」」」」




5人は叫び声のした方へと顔を向けるとそこには……










???「アーラ不思議♥ 腕が消えちゃった♦ タネも仕掛けもございません♣」


受験生「お、オ、オ……オオレのォォ〜〜〜!!!」


???「気を付けようね♠ 人にぶつかったら謝らなくちゃ♥」









アイス「ひぅ……!」


トンパ「ちっ…………、危ない奴が今年も来やがったな」


レオリオ「どういう奴なんだ? あいつは……」


トンパ「44番 奇術師ヒソカ。去年、合格確実と言われながら、気に入らない試験管を半殺しにして失格した奴だ」




アイス達4人は驚きを隠せないでいた。




レオリオ「……!! そんな奴が今年も堂々とテストを受けられんのかよ」


トンパ「当然さ。ハンター試験は毎年、試験管と試験内容が変わる。

その年の試験管が合格≠ニ言えば、悪魔だって合格できるのさ。極力、ヒソカには近寄らねー方がいいぜ」













トンパ「おっと、そうだ! お近づきのしるしだ。飲みなよ」


ゴン 「ありがとう!!」




ゴン達は下剤が入っているとは知らず、ジュースを飲もうとする。


トンパは何事もないように自分のジュースを飲む。





ゴンが一口含むと同時に、口から出してしまった。




ゴン 「トンパさん、このジュース古くなってるよ!! 味がヘン!」


レオリオ「ブッハァー!!! マジか!! あっぶねぇー!!」


アイス「危なかったわ……」


トンパ「え!? あれ? おかしいな〜〜?」






あの下剤は、味も匂いもほとんどないはず……。


このガキ、どんな味覚してやがるんだ!?






トンパは心の中で冷や汗ダラダラだった。










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