○ハンター試験編○

□旅立ちと出会い
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しばらく飛影と壁に寄りかかっていると声をかけられた。




トンパ「なぁ、君たちルーキーだろ! 俺はトンパ! さっきから気になっていたんだ。ここにいて緊張で喉乾いてるんじゃないかな〜と思ってよ」




いきなり語り始めたトンパという男は、カバンに手を突っ込むと缶ジュースを3本取り出した。




トンパ「どうだ? 一緒に飲もうぜ」


飛影 「俺はいらん」


シオン「私もいいよ。トンパさんが大事にとっておいて」




シオンはトンパの親切心を逆に不審に思い優しく断った。


飛影の方はもともと相手にする気はないのかスッパリと一刀両断だ。




トンパ「遠慮する必要はねぇって」


少年 「なら俺にちょうだい」




その声のした方を振り向くと銀髪の少年が立っていた。




トンパ「あ、あぁ。良いぜぇ〜」




トンパが少し冷や汗をかいていた。




その少年は私と飛影の分を起用に手にとると、一気に飲み干してしまった。




少年 「あーっ! うまい!!」




その少年の飲みっぷりを見ているトンパの様子がおかしいことにシオンは気付いた。


そこら辺の少年が、たかが3本ジュースを飲んでいるのを見て冷や汗なんて出すか?


やっぱりあのジュースに何かあるんだ。




少年 「心配?」


トンパ「え?」




その少年は3本目の缶を地面に置くとトンパにそう問いかけた。




少年 「俺なら平気だよ。訓練してるから」




毒じゃ死なない




そう言い残すと、彼は私と飛影を連れてトンパから離れていった。






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