○ハンター試験編○
□ドキドキ……ドキドキ……
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ゴン 「船長!! いろいろありがとう!!」
アイス「ありがとう! お元気で! 船長」
船長 「うむ、達者でな。……最後にわしからアドバイスだ」
そう言って船長はある場所を指さした。
船長 「あの山の一本杉を目指せ。それが試験会場にたどり着く近道だ」
ゴン 「わかったよ。ありがとう!」
アイス「さようなら!!」
そう言ってアイスとゴンは2人のいるところに戻って行った。
レオリオ「そりゃおかしいぜ」
レオリオが案内表記の看板を見て言った。
レオリオ「見ろよ。会場があるザバン地区は、地図にもちゃんと乗っているデカイ都市だぜ。近道どころか下手すりゃ無駄足だぜ」
クラピカ「彼の勘違いではないのか?」
ゴン 「とりあえずオレは行ってみる。きっと何か理由があるんだよ」
アイス「私も船長の言葉、信じたいわ」
レオリオ「ゴン、アイス。お前等、少しは人を疑うことを覚えた方がいいぜ。俺はバスで行くことを勧めるね」
ゴンとアイスは、レオリオの言葉を聞かないで一本杉を目指して歩き出した。
レオリオ「! おいクラピカ」
クラピカは一本杉へ足を運ぼうとしている時に、レオリオに声をかけられた。
クラピカ「船長の言葉が……というよりも、あの2人の行動に興味があるな。しばらく、彼らに付き合ってみるさ」
レオリオ「けっ、以外と主体性のねー奴だな。オレはバスで向かう。じゃーな、短い付き合いだったが元気でな」
レオリオ「遅ーな……」
レオリオはバス停の前で待っていた。
人 「どーも、ザバン直行便のバスは一台も目的地に到着してないらしいぜ」
人2「ルーキーはバカ正直だからな。大概これで脱落するぜ」
レオリオの後ろを通る2人組がそんな会話をしていた。
レオリオ「……………………」
レオリオ「……………………」
レオリオ「待て待て待て待ってくれよ!!! お前等3人じゃ寂しいだろ? しょーがねーなぁ、おれも付き合ってやるよ! わはははははは!!」
そう言いながら必死にアイスとゴンとクラピカの後を追った。
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