Rozenmaden-ifの世界

□木漏れ日のなかで
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昼下がり、バラ達が咲き誇り、ほのかな香りが庭園を包む。その庭園の中の読書をするには心地のいい樹の下。

水銀燈と真紅はいつもその樹の下でお互いに読んだ本の話やたわいもない話をしあっていた。

「真紅、この推理小説とても面白かったわ。また貸してちょうだい」水銀燈はそういって真紅に本を返した。

「いいえ、気に入ってもらえて良かったわ。私もこの本の続編を読んでいるところなのだけれど、続編のこの章から少しずつ謎が解けていくのよ…!」真紅は推理ものの話になると少し熱がこもる。 そんな真紅がおかしくて水銀燈は笑いそうになるのを堪えた。
「ふふっ そうなの? 真紅、また続編を借りてもいいかしら?」
「もちろんよ」
「ありがとう、真紅」とお互いに微笑みあい、そんな穏やかな時間が流れていく…。

―爽やかな風が頬を触れる感覚…。
あぁ、私…今とても幸せよ。

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