Treasure N

□灯様より
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「Oppositions」













「ねぇ、ルルーシュ。もう、ブリタニアを壊すとかいわないでくれよ。」
深緑を思わせる翠を揺らめかせながらスザクはルルーシュを説き伏せようとしていた。



スザクの様子は何かに追い詰められているかのように、切羽詰まっているように感じられた。



「スザク、それは無理だ。俺には守るものがある。そのためにはブリタニアをこわすしかないんだよ。」



「それは、ナナリーのことだね?僕も一応は君たち兄妹のことはわかってるつもりだ。ブリタニアが君たちにとって危ないこと、ブリタニアという国が変わらなくてはいけないこと。だから、変えていけばいい!」中から、除々に。絶対変えれるはずだよ。



「スザク。それでは遅すぎるんだ。今すぐにかえなくてはいけない。
・・・やっぱり、俺たちは相対するものらしい。」
皮肉めいた笑みのなかに悲しみが浮き上がる。泣き笑いに近い。



「さよなら、スザク。・・・・・お前とはわかりあいたかった。」
そう、ルルーシュが言い放ち、スザクに対して背を向けた。






その次の瞬間
ゴッと鈍器で肉を叩く鈍い音がした。「っぅあ!なん、で。」スザクと言い切る前にルルーシュは倒れる。
どさっルルーシュは無機質な床に倒れた。
倒れゆくなか、力を振り絞り、振り返った。その先には、頭を叩きつけた思われる銃を片手にもったスザクが口を笑みに三日月に形どっていたのをみたきがした。






薄れゆく意識の中、俺は問答した。

違うだろ?スザク。

お前はそんな奴じゃない。

お前はいつだって、真正面からぶつかっていく奴なんだ。

相手が誰であっても、ばかなくらい真っすぐに向かっていく・・・すごい奴なんだ。






なのに、何で?
こんな。







あぁ、俺はスザクをまだ、信じていたんだ。
まだ、二人で笑いあえると思っていたんだ。





心のどこかで後戻りができると思っていた。
















もう戻れないのか・・・?
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