Short Story
□自転車に乗って(マリみて)
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〜鳥居家〜
遥「あー、疲れた…」
呟きながら自転車を降りると、はぁ、とため息をつきインターホーンを鳴らした。
(ピーンポーン・・・)
?「はーい」
中から聞こえてきた声と共にドアが開いた。
(ガチャ・・)
江利子「…あ、遥ちゃんv」
遥「ごきげんよう…」
江利子「来るの早かったわね。何で来たの?」
遥「自転車です」
言いながら、親指で自転車を指した。
江利子「自転車……」
何かを考える様に呟いて、そして思い付いたかの様にポンッと手を叩いた。
江利子「じゃぁ、何処か行きましょう!」
遥「はぁ!?」
いきなり突拍子のないことを言われ、遥は目を見開いた。
江利子「暇だったから遥ちゃんを呼んだんだけど、これならいい暇潰しが出来そうだわv」
遥「………」
江利子「ねっ?いいでしょう?」
遥「……いいですけど、そんな遠くまでは行けませんよ?」
江利子「確かにそうねぇ…」
顎に手を添えて、考える様な顔をする。
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