.hack Novel
□答えは闇の中
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もう戻る術のない私達は先に進んでいく。
アイリス「……ねぇ」
リズビアー「ん?」
アイリス「このあとどぉなるの??」
アイリスが暗い声で聞いて来る。
リズビアー「大丈夫だ…アレ(.hack)はゲームだ」
自分に言い聞かせるように言う。このあとどちらかが意識不明になるなんて有り得ないことだ。
アイリス「………」
リズビアー「………」
先に進むほど、空気が重くなっていく。会話もなくなる。
だって私達は、この先に何があるか知っている。
―神像部屋―
部屋に入り、宝箱を開ける。
アイリス「…行くの?」
リズビアー「だって戻れないし、行くぞ」
何にせよ、早くこの状況を脱せねばならない。
アイリス「……」
リズビアー「…腹くくろうぜ」
アイリス「…わかった」
ああ…止めてくれ、“不安な感情”をそんな素直に出さないでくれ…
そう言葉には出さず、心の中でだけ呟き、部屋を出た。
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