novel
□かなわないこと
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(明日も、明後日も、その次の日も、ずっと夢で逢いたい)
たぶん、
確か、
最後にテマリはそう言った。
俺は頷いて、テマリを抱きしめようともういちど手を伸ばした。
(ほんとだ)
俺は、伸ばしかけた手を戻して、自分の額に当てた。
乾いた喉から、声にならない声を絞りだす。
「泣いてる」
end
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