novel

□Re
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『Re』






あたしには、ものを分ける癖がある。



ひとつはあたしの。
もうひとつはチョージ。
これはシカマル。

小さな頃から、ずっとずっとそうしてきた。

そう言って渡したものの多くは、なんだったか覚えていない。



それほどに、あたしにとって、あたりまえのことだったから。











シカマルとあたしたちに、違う任務が渡されることが多くなった。






明らかに、あたしやほかの中忍とは異なる視線が、シカマルには向けられている。



悔しくないと言えば嘘になるけれど、あたしから見てもシカマルのセンスはずば抜けている。

だからたぶん、いつかは離れることになってた。
少なくともあたしとチョージはそう考えてる。



本人も、きっと気づいているんだろう。

周りから向けられた期待にも似た空気を、はねのけることもなく、かと言ってまとわりつかせている訳でもなく、いつもの、彼なりの、演出。



(あたしには、居心地悪そうに見えるよ)






そんな状況の中でも、シカマルは言葉とは裏腹に、そして今までの彼からは想像できないほど、頑張ってるなんて思う。



それには何か、訳があるんだろう。



周りに少なからず応えようとしてること、仲間のために強くなろうとしてること、らしくないようで、とても彼らしい。



それから、もうひとつ。

なんとなく、知っているような気もするそれに、あたしは気づかないふりをしていたけれど。

実感するのは、もう少し後の話。







 
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