最遊記〜旅立ち編〜
□*Prologue*
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「桜…」
咲いているときも、舞っているときも、散って行くその姿までも綺麗な桜…
「何でそんなに綺麗なの?」
「それは多分、咲くときも舞うときも散るときすらも誇りをもっているから」
「誇りを持つって、どういうこと?」
「…己の思うままに自由に精一杯生きるってこと」
「自由…今、生きているあたしには無い…」
「いいえ…、今は縛られてしまっているけれど、貴女もきっと自由に生きることができるはず…」
「…」
「信じて待っていなさい…己を信じて…」
「自分を…?」
「そう…自分を信じるの…信じて待つの…。それに…貴女には、他のヒトにはない“大切なモノ”を持って、片割れ達を待っているんでしょ…?」
「…うん…」
「信じて待っていれば、きっと…また、見つけてくれる」
「また?」
「ええ、また」
「…信じて待ってる…」
「…貴女と一対一で会うのは、二度目かしら?」
「?」
「…さぁ、自分を…片割れ達を信じて…生きていきなさい」
「…うん!!」
「…またね…(近い未来、また会いましょう…その時は、貴女の大切な人達と大勢で、語り合いましょう…貴女の生きるべき真の世界で…)」
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