最遊記〜旅立ち編〜

□*絡み合う歯車*
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「そういえば…、この旅にもう一人同行者がいると、三仏神が言っていたような…」

三蔵が曖昧に話す。

「へー、そうなんだ」

平然と答える悟空。

「なぁ…八戒…」
「えぇ…、あの三蔵」

八戒は悟浄の訴えに答え、三蔵に話しかける…。

「ぁあ…?」
「非常に申し上げにくいのですが…、いつ合流するんですか?」
「…」

八戒の問いに三蔵は二人の言いたかったことをようやく悟り、三仏神とのやり取りを思い出すために瞳を閉じる…。

「…確か―――」

三蔵が語り始めようとした刹那、四人は大量の妖気と殺気を感じた…。
――しかし、それは彼らに向けられたものではない…。

 三蔵はその気配とともに別な何かを感じた…。

「とりあえず…、様子を見に行ってみますか…」

八戒の案に三人とも賛成し、向かうことにした。


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