黄色い幸福
□黒子が寝込んだようです。
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「で、調子はどうスか?」
「キミの所為で熱が上がった気がします・・・」
黄瀬は黒子のイヤミなど気にも留めない。
「それは、大変っスね、早く横になってくださいッス!」
その瞬間、フワリと身体が浮く。
・・・は?
しばらく状況が理解できなかったが、ボクは今、黄瀬君に抱っこされている。
「な!?降ろしてください!」
しかし黄瀬君はボクの抗議なんてどこ吹く風で、
「えっと・・・黒子っちの部屋は・・・」
と階段を昇っていく。
そっとベッドの上に降ろされたボクは思い切り彼を睨んだ。
「もし、両親がいたらどうするつもりだったんですか!?」
「大丈夫ッスよ、玄関に靴無かったし。」
いつの間にそんなことチェックしてたんですか・・・。
呆れたボクは、はぁ、と溜息をついた。