黄色い幸福

□黒子が寝込んだようです。
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「・・・暇です。」

熱を図ってみると、37度5分。大分下がってきたようだ。

しかし家には誰も居らず、ひどく退屈である。

そこで黒子はベッドの下からある本を取り出した。無論、エロ本と呼ばれる物ではない。

「こうやって見ると別人みたいです。」

それは今をときめく人気モデル、黄瀬涼太の写真集だった。もっとも、黒子自ら購入したのではなく、黄瀬本人から貰ったのだ。いや、貰ったと言うよりも押し付けられた、と言う方が近いかもしれない。

そこに写っている彼の姿はいつもより、かっこいい。けど・・・。

ピンポーンと玄関のチャイムがなる。宅配便かなにかだろうか?

ガチャリとドアを開くとそこには写真に写っていた彼の姿があった。

「黒子っち!お見舞いにきたっス!」

駄犬、もとい黄瀬は招き入れてもいないのに、ズカズカと家の中に入ってきた。

「ちょっ!黄瀬君!?なんでここに?」

「いやー、今日の撮影、誠凛の近くだったんスよ。で、黒子っちに会いにいったら、火神っちが黒子っちは今日休んでるって。」

火神君はバカですか、いや、バカでしたね・・・。シェイク一週間分です。
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