唱一

□序奏
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『〜世界の中心〜』

どうしてだろう
何が起きたのだろう


食べて、遊んで、寝て
笑って、泣いて、喜ぶ
君を好きだと何回も言って
君に告白を突っぱねられる
そんな日常
そんな毎日
今日も何時もと変わらない日常が繰り返される
こんな日が永遠に
いや、いつか君が応えてくれて
隣で肩を並べて歩いていけると
信じていた


嘘だろう?
君が側にいないなんて
嘘だよな
君が壊れたという事実は


信じたくない事実
現実は変わらない
事実だと認めろと
周りが暗黙の圧力をかける


なあ、何が起きた?
答えを知っている者はいない
誰も答えられるはずがない
見たのは俺、一人
事実を知っているのは俺、一人
俺、だけだ
だけど、聞かずにはいられない


どうして
君は最後に笑ったの
どうして
君は俺を庇った?
どうして
俺を庭に投げた?
どうして
どうして
どうして
どうして………


君の口から理由を聞きたい
君の作る料理を食べたい
君に好きだと言いたい
君と人生を歩みたい
君の声が聞きたい
君の側にいたい
君に会いたい
君が見たい………

数えきれない程の想い
どうすればいい?
どう処理すればいい?


忘れればいい――


答えはでてる
でも………
忘れられない
余りにも俺の世界は君中心で廻りすぎていた
余りにも君と過ごした時間が長すぎた


世界の中心が壊れた今――
君がいない世界は色褪せて見える
俺の心は君がいないと動かない
まるで、俺は生きている屍
食べて、遊んで、寝て
笑って、泣いて、喜ぶ
表面は生きていて、中身は死んでいる


いつか
心が動く時
来るのかな?
その時は
想いのままに動こう
その時まで………
さよなら感情
また、
いつか遭える日まで








※唱一Sideです。

始まりは全てここから…………運命の歯車は廻る巡る。僅かな綻びを持ったまま回り続ける。
それは、会うはずのなかった二人を巡り合わせることになった―――
次は廻吐Side。








 

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