a shining flower〜水道魔導器編〜
□19
1ページ/10ページ
19.
下に到着してリタがエレベーターを調べるが、下からでは操作不可能になっているようだ。
「ここは・・地下室か?リクティス大丈夫か?」
「なんとか・・大丈夫・・・」
ユーリの腕にしがみつくリクティス。大丈夫とは言っているが全身が震えており掴んでいるその手は冷たくなっていた。
「うっ!?」
「エステル大丈夫!?・・うっなにこの臭い・・」
エステルとリクティスはなんとも言えないこの強烈な臭いに鼻をやられてしまい、手で覆っていた。
「なんか、臭いね・・」
「血と、あとはなんだ?何かの腐った臭いだな。」
魔物に気がついたラピードが威嚇し、ユーリ達に知らせた。
「魔物を飼う趣味でもあんのかね。」
「かもね。リブガロもいたし。」
どこからか、小さくか弱い声が聞こえてきた。
「パ・・パ、マ・・助けて・・・!」
「ちょ、今度は何!?どうなってんの、ここ!?」
「子どもの声・・?」
「行きましょう!誰かいるみたいです!」