a shining flower〜水道魔導器編〜

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13.

リタに連れられてシャイコス遺跡に到着した。
そこは、遺跡とあって建物などは倒壊しているが、白い石造りの遺跡でありとても神秘的である。

「ここがシャイコス遺跡よ」
「騎士団の方々、いませんね」

ラピードが、複数の足跡を見つけ何やら匂いを嗅いでいる。よくみると、新しい足跡のようでありきっとフレンや他の騎士 、盗賊団のものであろう。

「ほら、こっち、早く来て。」
「モルディオさんは暗がりに連れ込んで、オレらを始末する気だな。」
「ちょっと、ユーリそれは言い過ぎ!」

すると、リタは少し間をおいて低い声で喋りだした。

「・・・始末、ね。その方があたし好みだったかも。」
「不気味な笑みで同調しないでよ。」

カロルはそんなリタに怯えながら後ををついていった。
少し遺跡の中を歩いてみるが、騎士団はおろか盗賊の姿すら見えない。

「誰もいないね。もっと奥なのかな?」
「奥って言ってもなー・・・」

ユーリが移籍のまだ歩いていない方を見るが、人影も見当たらない、足音も聞こえない。第一、誰かいるのであればラピードが反応するはずである。

「まさか、地下の情報が外にもれてんじゃないでしょうね。」
「地下?」
「ここ最近になって、地下の入り口が発見されたのよ。まだ一部の魔導士にしか、知らされてないはずなのに・・」
「それをオレらに教えていいのかよ。」
「しょうがないでしょ。身の潔白を証明するためだから。」
「身の潔白ねえ・・」

するとリタが、ある石碑に近づいて地面を見た。そこにはこすれたあとが残っていた、誰かがこの石碑を押したのであろう。
ボクが押すよ!といい、カロルが石碑動かそうと力一杯押すがびくともしない。見兼ねたユーリが片手で手伝い石碑を移動させ、地下への階段を露わにした。

「カロル、大丈夫です?」
「こ、これくらい余裕だよ・・はぁはぁ・・」

カロルは力を使い切ったため、石碑を背に息を切らしながら座っていた。
一方、リクティスはユーリと共に地下階段をじっと見つめていた。

「・・・暗いね。」
「そうだな。此処に残るか?」

行く。と首を振ると、
「大丈夫だ。ひとりじゃないんだ。」
とユーリはリクティスの頭に左手をポンっと置いて励ました。

「さ、降りるぞ。」

ユーリに続き地下への階段を降りて行った。





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