a shining flower〜水道魔導器編〜

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11.

よろず屋に集めた素材を持って行き、パナシーアボトルを作ってもらった。

「貴重な1つだね・・」
「これで毒を浄化できるはず!早速行こうよ!」
「そんな慌てんなって。ひとつしかねえんだから、落としたら大変だぞ。」

するとカロルは慎重に急ごうといい、結局ハルルの街へ樹までカロルはほぼ走って行った。
ハルルの樹の根元には長が既に待機しており、浄化の薬ができたと聞くとこれで樹が治れば・・・と天に願を掛けた。


「カロル、任せた。面倒なのは苦手でね。」
「え?いいの?じゃあ、ボクがやるね!」

そういうとカロルは変色した土の元へとかけていった。

「そういって、優しいんだからユーリは。」
「そんなんじゃねえって。ま、一番頑張ってたのはアイツだからな。」

「カロル、誰かにハルルの花を見せてあげたかったんですよね?」
「多分な。ま、手遅れでなきゃいいけど。」


変色したところにパナシーアボトルをかけると、樹がピンク色の光を放った。


「お願いします。結界よ、ハルルの樹よ。よみがえってくだされ。」


しかし、パナシーアボトルの量が足りなかったのであろう。光は消えてしまい、樹も蘇る事はない。
それをみて、長はとてもがっかりとしてしまった。

「うそ、量が足りなかったの?それともこの方法じゃ・・・」
「もう一度、パナシーアボトルを!」
「それは無理です。ルルリエの花びらはもう残っていません」
「そんな、そんなのって・・・」


するとエステルが胸の前で手を組み、治癒術を発動し始めた。

「・・・お願い」
「エステル・・・」
「咲いて・・」




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