短編 夢

□起きてぇぇぇ‼︎
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『宇練殿〜?朝ですよ〜』

ぱたぱたと霊月は襖の前に立って言った


『起きてください〜!』


ばぁァァァアン


ただでさえ立て付けの悪い襖を無理やりこじ開ける


『ほらほら、朝です、朝ごはんの時間ですよ、宇練殿』


つかつか入って中にいた線の細い人の肩を揺らす


「…あと、10分…」


薄っすらと目を開けてそれだけ言うとまた閉じようとする


『ああっ、ちょっと、起きてくだs…』



ぐいっ


ぎゅう


……?

え、

うおおお?! と、

霊月は少しフリーズして



『はーなーしーてーください!』


と、抗議の声を上げた


まあ、というのも宇練が霊月をいきなり引っ張って抱き枕にし始めたせいで、


「zzzzz…」


本人は全く自覚無しときた。


え、マジでこれどうするんですか…
え、完璧に腕力ヤバいんですけど、頑張っても…って位なんだけど?いや、その前に近いんだけど?!熱いし!顔がっ!



うおおお、と悩んでいる霊月の上で宇練は船をこいでた


んで、この後霊月は必死に宇練を起こしたとか、しなかったとか…
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