霊刀 鐵
□事故後、事故後
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霊月の投げた桶のせいで軽い脳震盪を起こした宇練が起きると、
『本当にすみませんでした•••』
という しょんぼりとした霊月
の謝罪がまず耳に飛び込んできた
あのあと、完全にのびてしまった宇練をちゃんと服を着た 霊月が近くの部屋に布団を敷いて寝かせておいて、それで起きたという感じで
まあ、宇練の頭はいまだに腫れているが
『本当にあの時は動揺してしまって、本当にすみませんでした•••』
何度も謝る 霊月の言葉を聞いているうちにぼんやりとしていた宇練の頭がやっと動いてきた
いまにも、泣きそうな霊月に
「これくらい、大丈夫だから」
と答えると、
少し安心した表情を見せてまたしょんぼりとうつむいて聞いてくる
『頭、まだ痛みますか?』
「少しな」
さぁっとおろおろした表情に変わり
『新しい水汲んできます』
と言って心配そうな顔で 霊月は、宇練のそばを離れていった