main〜逆トリップ編〜
□3話
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名『はいはーい!私とお風呂入りたい人、この指止ーまれ!』
そういった時、冷めた目で私を見た皆の目を私は一生忘れない。
名『ディ、ディーノ君!い、一緒に入らない!?』
こうなったら心のオアシス、ディーノ君に賭けるしかない!!
ディーノ君は優しいので断れないだろうという、大人の汚い考え方である。
フッ、そうでもしないと、私の涙腺が今まさに崩壊しよとしているからな!
名『お願い!ね?裸で語り合おうよ!』
デ「それは男のセリフなんじゃ・・・・」
名『え?オッケー?ありがとう!さぁ入ろう、今入ろう、すぐ入ろう!』
デ「いや、なにもってな・・・わぁっ!!!」
ディーノ君が何か言っていたような気がするが関係ない。
ディーノ君を抱え、私は風呂場へ向かった。
名『ふー、良いお湯だねぇ・・・・ってディーノ君、なんでそっぽ向いてんの?』
デ「えっ!?い、いや、・・・その・・・」
名『・・・・・まさか、恥かしい、とか?』
デ「なっ!?いや、だって・・・・・・うぅ』
ディーノ君はそういうと、顔を半分沈め、ぶくぶくと泡をたてた。
よく見ると顔が真っ赤に染まっている。
ヤバイ、本当に可愛い。
名『アハハ、やっぱり男の子だね。でもまだ小学生だし、恥かしがることないよ?ほら、母親とかと入ってるような感じでさ!』
私がそういうと、ディーノ君は少し驚いたように目を丸くして少ししてから口を開いた。
デ「・・・俺が生まれてすぐに母親は死んでるから、よくわかんねぇや・・・・」
そういい、ディーノ君は寂しそうに微笑んだ。
あ、やばい、地雷踏んだ。
でもまぁあれだ、こういう時はさ・・・・・大人の女こと名字名前が大人の対応をしてやろうじゃないか。
名『・・・・そーか、じゃあ今日から一緒に新しい思い出作るか!』
そういって私はディーノ君の頭をなでた。