main〜逆トリップ編〜

□2話
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ピンポーン・・・ピンポーン・・・・





まだ朝日があがって間もないころ、玄関の呼び鈴で目を覚ました。
爆睡している子共達を起こさないように寝室を出て、鏡を少し見てから急いで玄関に向かった。



名『はーい、今開けまーす』

「郵便でーす、ここに判子をお願いしまーす」



私は素早く判子を押し、荷物を受け取った。
あれ、私、何か頼んでたっけ?


リビングに向かい、包みを開けた。
すると、中には私がちょっと前までハまっていた「ぽよぽよ」が入っていた。

私が持っていたのは確か初期のだった気がする。

私ぽよぽよなんて頼んだっけ?
しかも最新作・・・・。




















あっ、思い出した。

一週間前、雑誌の応募ハガキにぽよぽよの最新作が出てたから、面白半分で応募したんだ。
何故忘れてたし。

いやぁ、くじ運いいなぁ私。
今年一番じゃね?
あとで宝くじでも買おう。

そうだ、おやつの時間に皆で遊ぼう!
どうせ皆暇しているだろうし、トーナメント式でやればちょっとは楽しめるかな?
商品とかもあればもっと楽しそう!


うきうきと脳内で今日の予定を決めていると、不意に後ろから声をかけられた。



骸「あの、お、おはようございます・・・・・。」

名『あ、おはよう骸君。今日はやけに早起きだね?』

骸「えっ?もうすぐ8時ですよ?」

名『ぅええええ!?』

骸「(ビクッ!)」



もうそんなに経ってたの!?
な、なんて時が経つのは早いんだ・・・・・!!

やっぱり楽しいこと考えてると、時が経つのを忘れるね!



名『って、そんなこと言ってる場合じゃない!!早くご飯作らないとっ!!骸君ごめん、パン焼いといてくれる!?皆を起こしてくるから!』

骸「は、はい!」



起きていたのが骸くんでよかった!!
いや本当に。

本当は骸君に起こしてきて欲しかったけど、ベルとかザンザスとか恭弥君がめっちゃ寝起き悪くって、枕投げてくるんだよね・・・・・・。














そこのあなた。
今、



[枕くらいなら平気じゃね?]



なぁんて思いませんでした?

いやはや、枕だからって甘く見ちゃぁいけねーなぁ、いけねーよ。

二人の投げる威力は、普通の枕投げの様な威力じゃないんだよね。



初めて腕にくらった時は、青痣になってたんだから!
あれは子供の投げる威力じゃないよ。

本当あのときは死ぬかと思ったんだからね!?
私が本気で投げたってあんなスピードでないもん。

いや、普通はあんな威力出ないか。


あの子達の体は一体どうなっているんだか・・・・・・・。
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