shin
□ただ、それだけ…
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リュウガ「よーし、野郎共!下船だー!」
意気揚々と船を降りていく船長…
あの様子だと行き先は酒場じゃなく娼館だろう…
俺は船長の背中を睨み付けた
船長の娼館通いは寄港の度、毎度の事だ
あいつもそれを分かっているはず
だからあんなに目を腫らしているんだろう
どれだけ泣いたんだ?
どれだけ船長に行くなと食い下がったんだ?
今だって泣きたくて仕方ないんだろう…
俺だったら、あいつにこんな思いはさせない…
と、つい柄にもない事を思ってしまうのが自分でもおかしい
そんな事を考えながらあいつを見ていたら、声をかけずにはいられなかった