からーきゃっと★

□十六話
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金曜日の夕方。





ボロボロになった名前が帰宅。





『た、ただいま……』





黄《おかえりなさいッス!!……って、どうしたんッスか!?》




『……黄瀬君!!!!聞いてよ聞いてーーー!!!!』





黄瀬を抱きしめながら名前は叫んだ。





黄《っちょ!?どうしちゃったんッスか!?名前っち!?》





赤「お帰り名前。

ところで涼太、何故名前に抱きしめられているのか、僕が納得するよう説明願いたいのだが」




黄《!?!?》





何故か、真っ黒なオーラを出し始める赤司に名前は首をかしげた。




が、そんな事を考える暇などないと黄瀬を名前はぎゅうぎゅうと抱きしめた。





赤「よし、涼太覚悟を決めろ」



黄《待ってくださいッス!!これって、俺が悪いんッスか!?》




黒《名前さん、とにかくなにがあったのか話してみてください》




『今日ね、球技会の種目決めだったんだけど、なぜか私の出場種目がバスケに決められちゃったのよ!!!!』




青《あ??バスケだったら何か不都合でもあるのか??》




『……が、……いかないのよ』





青《??聞こえねーよ、なんつった??》





『どんなにボールをシュートしても、何故か後ろにいっちゃうの!!』





黒《それは、逆に凄いですね》

緑《確かにな》




黒と緑の二匹の猫は、うんうんっと頷いた。





『だから、バスケはイヤだって言ったのに“あんた、シュート以外は上手いんだから、でろ!!”って強制的にメンバーに入れられた!!』




不幸はそれだけでは、なかった。




放課後、帰ろうとしていた名前はバスケ部の友だちに拉致され、シュートの練習を強制的にさせられたのだ。





まぁ、結果として全然入らなかったのだが……。




とにかく、球技会が憂鬱でならない、というわけなのだある。




赤「そうゆうことか」
黒《でも良かったですね、名前さん》


『へぇ??』




半べそ気味で、黒子に視線を向ける。









黒《明日から特訓すればいいじゃないですか。赤司君というなの最強コーチが居るわけですし》


黒子の言葉に、赤司はニッと笑みを浮かべた。







球技大会の出場種目は苦手なバスケです





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