からーきゃっと★
□十四話
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『げ、やばい!!』
図書室で、課題をおわらせていた私は気がつくと、時計の針が六時を回っていることに気がついた。
図書室内には閉館三十分前ということもあって、人は自分以外二、三人しか居ない。
外も、薄っすらと暗くなり始めている。
これは、やばいかも。
『急いで帰ろう』
机の上に出していたノートや教科書なんかを急いでカバンにしまいこみ
そそくさと図書室を後にした。
『噂に踊らされてる気分』
帰り道で、ボソリと呟く。
誰かと一緒に帰ってるわけじゃないので、その呟きに返事をする人はいない。
薄暗い夜道で、辺りを気にしながら足早に家に向かう。
――――コツコツコツッ
ローファーの音が、静寂な道に響く。
――――コツコツッ
―コツコツッ
足音が増えた。
『!?』
私以外の誰かが、後ろからこちらに向かっているようだ。
――――コツコツコツッ
――タッタッタッタッタ……。
足音からして、後ろからこちらに向かっている人は走り始めたようだ。
どうしよう、怖い!!
恐怖ですくみそうになる足に鞭をうって、走り始めた。
どうか、どうか家まで何事もありませんように!!!!!
忍び寄る、恐怖
今回誰とも絡んでません。
スンマセン……。