からーきゃっと★

□十四話
1ページ/1ページ






『げ、やばい!!』





図書室で、課題をおわらせていた私は気がつくと、時計の針が六時を回っていることに気がついた。




図書室内には閉館三十分前ということもあって、人は自分以外二、三人しか居ない。




外も、薄っすらと暗くなり始めている。





これは、やばいかも。





『急いで帰ろう』





机の上に出していたノートや教科書なんかを急いでカバンにしまいこみ

そそくさと図書室を後にした。
































『噂に踊らされてる気分』




帰り道で、ボソリと呟く。

誰かと一緒に帰ってるわけじゃないので、その呟きに返事をする人はいない。




薄暗い夜道で、辺りを気にしながら足早に家に向かう。




――――コツコツコツッ





ローファーの音が、静寂な道に響く。





――――コツコツッ
―コツコツッ




足音が増えた。




『!?』





私以外の誰かが、後ろからこちらに向かっているようだ。





――――コツコツコツッ
――タッタッタッタッタ……。



足音からして、後ろからこちらに向かっている人は走り始めたようだ。




どうしよう、怖い!!




恐怖ですくみそうになる足に鞭をうって、走り始めた。





どうか、どうか家まで何事もありませんように!!!!!






忍び寄る、恐怖


今回誰とも絡んでません。
スンマセン……。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ