からーきゃっと★

□十二話
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ノートパソコンを持って、リビングへ戻るとすばやく起動スイッチを入れた。




「名前は、良く僕たちを飼おうと決心したな」




起動するのを二人並んでみているとき、赤司君は唐突に呟いた。




『え??』





ビックリしながら隣を見ると、赤司君と視線があった。




「猫五匹を飼うのは、大変だ。大輝のように大食いなやつがいればより食費がかさみより大変だ。なのに何故??」




赤司君の言いたいことはなんとなく分かる。




いっきに五匹飼おう!!なんてあんまりないもんね。




そう考えていたら数日前にやっと来た友達が言っていた言葉を思い出した。




もう一人じゃないね




『私の親って共働きなの。しかも仕事の関係でお母さんは大阪。お父さんは海外で暮らしてて。なんて言うかさ。寂しかったんだよね…この家無駄にでかいし。
二人は結構すごい人でさ……帰ってきてとか一緒にずっと暮らしたいとか言えなかったんだよね。私高校生だからなおさら』




パソコンが起動したことを確認して検索ページをひらいた。




『ある意味。赤司君たちを利用したのかもしんない……寂しさを忘れるために飼い始めたの。怒っていいよ?物みたいな扱いしたけわけだし』




カタカタとキーと押しながら、怒られても仕方ないなと怒られるのを覚悟した。




しかし、いつになっても怒ったような声は聞えなかった。





それどころか





「そんなことない」





今までに聞いたことないくらい優しい口調の言葉が聞えた。






どうして??なんで怒らないの??疑問に感じながらカタカタとキーを押していた私の指は。

カタッ……。とキーを打つのをやめた。





ポンッと頭の上に赤司君の手が乗せられ。優しく撫でられたから。




「よく頑張ったな」





その言葉を聴いた瞬間。ここ数年溜め込んだ気持ちが溢れ出した。




ポロポロと流れる涙が止まらない。




『あ、ああれれ??おっかしいな……涙腺がゆるくなったのかな?』




目を擦りながらアハハッ……と笑い声を上げた。



こんなことになるなんて。かっこ悪




恥ずかしさが涙に拍車をかけた。




「擦るな。目がはれる」




擦る手を赤司君にとめられる。




そしてグイッと引っ張られたと思ったら彼の腕の中に居た。




「つらい気持ちを思い出させてすまない。だが、無理やり感情を閉じ込める必要はない」




優しく声をかけてくれる彼の言葉に甘えて、私は溜め込んでいたものをすべて涙として外へ出した。





シリアスな場面も時に重要視される。きっと!!


長い間更新してなくてスイマセン。
スライディング土下座します。許してくださいorz
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