からーきゃっと★
□十二話
1ページ/2ページ
『皆の名前を知ってたのはね。私の世界に赤司君やキセキの皆が登場する漫画があるからなの』
「漫画??」
赤司君は信じられないと言わんばかりに、少し目を見開いた。
『うん。……皆はまだ中学生だよね??』
「あぁ。中学生だ」
頷く赤司君。それを確認しながら、私は紅茶でのどを潤した。
『漫画の主人公は高校一年生になった黒子君よ』
「テツヤが??それは見てみたいものだな」
フッと口元を緩めながら赤司君は笑った。私は、赤司君の笑みに見とれていた。
……本当に中学生なのかな??オーラが私よりも年上な感じがする。
自分で言って少し傷ついた。ガックリと肩を落とす。
って、そうじゃなかった!!
『今、その漫画がどうなっているのか分からない……。黒子君やキセキメンバーはここに居るし』
「確かに。主人公の居ない本などこの世に存在しないだろうからね。それが漫画ならなおさら」
納得したように一回頷いた赤司君は、ハッと思いついたように顔を上げた。
「何か調べる機器があるのなら調べてみないか??」
『あ』
赤司君の意見を聞いて私は盲点だったと目を見開いた。
パソコンの存在忘れてた
『ちょっと待ってて!!今部屋からパソコンとって来る!!』
バタバタと部屋へと走った。
→