からーきゃっと★

□十二話
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『皆の名前を知ってたのはね。私の世界に赤司君やキセキの皆が登場する漫画があるからなの』




「漫画??」




赤司君は信じられないと言わんばかりに、少し目を見開いた。





『うん。……皆はまだ中学生だよね??』




「あぁ。中学生だ」




頷く赤司君。それを確認しながら、私は紅茶でのどを潤した。




『漫画の主人公は高校一年生になった黒子君よ』




「テツヤが??それは見てみたいものだな」




フッと口元を緩めながら赤司君は笑った。私は、赤司君の笑みに見とれていた。

……本当に中学生なのかな??オーラが私よりも年上な感じがする。



自分で言って少し傷ついた。ガックリと肩を落とす。



って、そうじゃなかった!!




『今、その漫画がどうなっているのか分からない……。黒子君やキセキメンバーはここに居るし』



「確かに。主人公の居ない本などこの世に存在しないだろうからね。それが漫画ならなおさら」




納得したように一回頷いた赤司君は、ハッと思いついたように顔を上げた。




「何か調べる機器があるのなら調べてみないか??」




『あ』





赤司君の意見を聞いて私は盲点だったと目を見開いた。




パソコンの存在忘れてた




『ちょっと待ってて!!今部屋からパソコンとって来る!!』




バタバタと部屋へと走った。






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