からーきゃっと★
□十一話
1ページ/1ページ
土曜日の朝。六時三十分
平日と同じ時間に起きて同じ時間に朝食を食べた。
猫の姿をしていない赤司君と私は朝食を済ませ朝食後は特に予定がなかったのでリビングで飲み物を啜りながら時間を過ごしていた。
いつかは二度寝がしてみたい……。けど、一度目がさめたら寝られないんだよなぁ……。
普段学校に行くときの習慣が身体に染み付いてるらしい。
土日でもいつも同じ時間に目が覚める。
それだけならいい。厄介なことに二度寝ができない人間なのだ私は。
学校とは恐ろしい場所ね。私の身体をこんなからだにしたんだから……。
「そういえば。僕たちの名前を会う前から知っていたような行動が多々見られたが。君は僕たちの名前を何故知っているんだ??」
・・・。
意味不明な脳内演劇を公演中だった私に、赤司君は爆弾……いや爆弾以上に破壊力のある発言を投下した。
そうだった。そりゃあ赤司君くらい鋭い人だったら気がつくよね。
みんなにドンピシャの名前をつけてるもん。
いや、鋭くなくっても気がつくか。気がつかないほうがおかしいよね。
自分馬鹿だな……今更直らないけど。
『え、えっと……それは』
紅茶を口に含みながら顔を俯けた。
どうしよう。言っちゃうべきなのかな……。
君たちは漫画のキャラだったんだよ☆だから私知ってたんだ、みんなのこと(キャルンッ♪)って?
私のキャラ破壊度が半端じゃね……。
ってゆーか。メインキャラココに居るけど原作はちゃんと維持されてるんだろうか?
ポンポンッと疑問が増えて行く私の頭はショート寸前。
「……名前?すまない無理なら話す必要はない。ただ気になっただけなんだ。ムリにきこうなんて思っていない」
赤司君の言葉を聴いてハッとした。
待て……。
一番今不安なのは彼らではないのか?
知らない場所に目が覚めたら居て。おまけに猫の姿。
不安な彼らに何の説明もしないなんておかしい。
そうだ。言っていいのかな?いけないのかな?なんて考えてる時点で間違ってる。
彼らに真実を教えなきゃいけないのは私じゃない!!
馬鹿!!私の馬鹿!!くたばれ名前!!
あ……自分で言って辛くなってきた←
グッとティーカップを持つ手に力を入れ、それからテーブルにティーカップを置いた。
『赤司君。私の話を聞いてもらってもいい?』
彼は吃驚したように目を丸めたが一瞬で真剣な顔に戻りコクリと頷いた。
腹を割って話そうか
(全部私の口からあなたに伝えなきゃ意味がない)
案が浮かばねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!