からーきゃっと★
□十話
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赤司君のあとに続いてリビングに向かった私は、絶句した。
黄《あ!!青峰っちオレのご飯横取りしないでほしいッス!!》
青《なに言ってんだ黄瀬。飯は取ったもんがちだ》
黒《どちらでもいいのですが。二人ともうるさいです》
緑《黒子に同感なのだよ》
紫《てか峰ちーん口にご飯ついてるんだけど。きたなー》
みんなが言ってること全部理解できる。
呆然と突っ立ったままの私に赤司君はまた首をかしげながら
赤《どうだ?なにを言ってるか理解できるか?》
『うん。理解できる。ってゆーか……本当にキセキのメンバーなのね』
【なのだよ】とか【〜ッス】とか聞いたことのある声が飛び交っている。
黄《……あ!!!!》
黄瀬君がこっちに気がついたらしく私の顔を見て目をくりくりさせた。
そして、トテトテこっちに向かってくると私の足元に座って
黄《お帰りなさいッス♪》
無言で抱きしめた。そして
『やべーーキャン死にする!!!!』
黄瀬君をぎゅーっとしながら叫んだ。
ほれてまうやろーーーー!!!!
黄《く、苦しいッス!!離すッス!!》
『あ、ごめんなさい』
苦しそうな声が聞え謝りながら彼を離すと吃驚したように目を見開いた。
黄《なんで?俺の言ってることわかるッスカ??》
赤《原因は定かではないが。少し前から言葉が理解できるようになったらしい》
私の代わりに赤司君がみんなに向かって説明した。
君が居てくれたら私怖いものなしだよ。
黒《それでは。今僕たちの言っていることが彼女は理解できているということですか?》
赤《そうゆうことだ》
黒子君は座っていた腰を浮かせ私のほうにやってくると頭を下げた。
黒《ずっと。あなたにお礼が言いたいと思っていました。
あのとき死にそうだった僕を手厚く介抱してくださったおかげで、僕はこうして今を生きることができています。
本当にありがとうございます。あなたは僕の命の恩人です》
『そ、そんな大げさな』
命の恩人とまで言われると、少し恥ずかしい。
首を左右に振る私に黒子君も《いいえ》と首を左右に振った。
黒《大げさではありません。それどころか足りないくらいです》
『え、えぇっと。その……どういたしまして!
私も黒子君が元気になってくれて嬉しいです。お礼を言ってほしくてやったわけじゃないけど……ありがとうって何だか心があったくなるね……。
私からもありがとう黒子君。元気になってくれて』
一瞬キョトンとした黒子君は、ゆっくりと笑顔を浮かべた。
《本当ですね。ありがとうって言われただけで心が温かくなります》
あ、あれ?幻覚かな。
黒子君の周りに花が咲いているような気がする。
ありがとう
(皆とであった運命にありがとう)
更新停滞スイマセンorz
とうーか。いつも謝ってますね私(汗)