からーきゃっと★

□七話
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チュンチュンと外から微かに鳥のさえずりが聞こえてくる。

カーテンの隙間からは、か細い太陽の光が差し込んできた。

今日は休日ではない。しかし、布団をかぶってのんびりと眠っている名前。

休日だろうが休日でなかろうが、あまり急いで起きるということをしない名前にとって当たり前と言えば当たり前の光景なのだが……。



『んーー……ん゛……』



今日の彼女からは、とてものんびりとしている人の声とは思えないうめき声が微かにした。



『……ううーー……ん゛−……』




寝苦しい……。





体中が暑く息も通常道理できない。





のど……あつい……。





風邪?




そんなまさか。バカは風邪を引かないっていうじゃない!!



持ち上がったひとつの仮説を脳内で全力否定した。


が、全力否定したことに少し落ち込む。


自分で言ったことなのに、すごくつらい……。何かが私のガラスのハートに突き刺ささりました!!

脳内で大暴走していたせいもあり気持ちが落着かず。いつもなら二度寝をしているところなのだが起床することにした。



ゆっくりと目を開いた。そして硬直した。




『青峰君。なぜそこで寝ているんだい?』




首の上で寝ている青峰君に問いかける。




《なぅ…》




あいまいな返事が返ってくる。




つーか。何故気づかなかった私……。




自分で自分をツッコミながらどうしようと思案し始めた。




困った。




可愛すぎて退けられない!!!!





学校に行く準備をしたい!!けど!!可愛い過ぎて動かしたくない!!




どうしよう、どうしよう。幸せすぎて怖いは!!っと意味不明なことを脳内でグルグルさせていると。目の前に真っ赤な目を持つ彼が現れた。




《なう》




やぁおはよう……そう言ってるような気がした。本当に気だけだろうけど。



『おはよう。赤司君今日もキューティクルな毛なみね。』




《……なぅ》




首の上で眠る青峰君に赤司君が話しかける。



あ、わたしのコメントにはスルーなのね。了解しました軍曹殿!!(`・ω・´)ゞ




赤司君に話しかけられた(たぶん)青峰君は、閉じていた目がパチッとひらき。物凄いスピードで首の上から退いた。




スーッと急に首元が涼しくなった。なんか逆に寒い。




恐ろしい速さで首の上から退いた青峰君を見れば、何故か尻尾を丸めてガタガタと震えている。



何故?




『あ、赤司君?青峰君に何を言ったの?』




一応たずねてはみたけど《にゃー》っと鳴く赤司君がなにを言っているのかは分からない。




『猫語は分からないからな……』




猫語をマスターしたい……。




本気でそんな考えを持ち始めた私はベッドから起き上がり首をかしげた。




『あれ?』




昨日みんなをケージに入れたよね?




なんでみんなベッドの上で寝てるの?




そんな疑問とともに前にも同じことがあったのを思い出した。




なんで??




ぽんぽんっと頭上に[?]が大量発生する。





しかし、ふと目に入った時計の針を見て考えていた疑問すべてが吹っ飛んだ。







『遅刻するーーーーーーーー!!!!!』



叫ぶだけ叫び散らかすと。大慌てで用意をするために寝室をでた。




そんな名前を赤司君はジーッと見続けていた。そして考え込むようにに目を細めた。





運命の歯車が動き始めた


(だれも気がつかない)
(彼女も彼らも……)


いろいろツッコミたいだろうけど勘弁してください
 

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