からーきゃっと★
□六話
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ピンポーーン
アワアワとしている内に、約束の時間がきてしまった。
チャイムの音にサーーッと顔が青ざめていく。
『ど、どうしようどうしよう』
必死に猫たちを連れて行かれないようにする案を考えたのだが、まったくいい案が浮かばなかった。
神様仏様何かいい案はありませんか!?!?
パニックになっている私の近くに、猫たちが集まってきた。
《なぅ》
赤司君の前足が、あたしの足の上にチョコンと乗る。
まるで、落着け大丈夫だとでもいうように……。
『あ、あかしくーん!!』
感動のあまりギュッと赤司君に抱きつくと猫パンチを食らいました。ごっつぁんです。
でも、その出来事のおかげで少しパニックになっていた頭が正常に動き始めた。
パニックになってる場合じゃないよね。
『私がしっかりしないと』
パチンッと両頬を手でたたくと玄関のほうへ向かった。
――ガチャッ
『いらっしゃい』
ぎこちない笑顔でドアを開けると満面の笑みの友達が立っていた。
「こんにちは☆猫ちゃんたちいる??」
『うん。いるよ。ま、家の中に入って』
「うん。お邪魔します」
玄関に入っていく友達の背を見つめながら気合を入れなおす。
仲良しの皆を離れ離れにさせないように頑張るぞ!!!!
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