からーきゃっと★

□五話
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心が痛むど。携帯をむっくんから撮ろうとした。




《なぅ……》




目は覚めていないようだが、どうやら携帯が取られそうなことに無意識に気がついたのか。



携帯に可愛らしい前足を絡ませる。




か、可愛すぎる……。





可愛さに悶えながらも携帯を取り上げた。




そしてメールをみる。




どうやら学校の友達からのメールっぽい……。




今五時だぞ。どんだけ早くメールしてきてんですか……。



イラッとしながら用件を見る。




そしてゴトンッと携帯を落とした。





メールには




【この前話してた猫ちゃん見るために今日の午後お宅を訪問します☆

あわよくば一匹お家につれて帰りたいと思っています♪

ちなみに、居留守とか使ったらただじゃおかないから(^^)】



『あ゛−−−−−−−−−−』



早朝の名前家の寝室に響き渡る悲鳴(仮)



考えなくとも猫達は一斉に目を覚ました。



赤司君は明らかに不機嫌だ。無理もない彼らはグッスリと眠っていたのだから。



そんな赤司に、いつもなら謝りの一つや二つ入れておくはずの名前が今日は謝るどころか叫び散らかしている。



それを見た猫達は、皆首をかしげた。




そんな猫達おかまいなしに叫ぶ私。




許してください。叫ばずに居られないのです。




メールの送り主は大の猫好きで、気にいった猫は絶対に手に入れる主義のちょっと危険なタイプの方だ。




そんな人の前で馬鹿な私はポロリと猫を沢山拾ったといってしまったのだ。




今全力で私は自分の事を馬鹿だと思う。つーか全力で殴りたい。




そしてこのメール。あわよくば……と書いてあるが私には“絶対”に変換されてしまう。




彼女は本気だ。絶対に気にいった猫が居たらつれて帰ると言い出すだろう……。




私の中で、彼らを気にいらないかもしれないという選択が出たけど一瞬にして消えた。





彼らを気にいらないわけが無い。




珍しい色の目をした。しかも人の言葉を理解する賢い猫たちだ。




いらないなんていうはずが無い……。





『やばいかも……』







シンッと静まり返る寝室にボソリと呟かれた声が小さく響いた。










突然訪問メール



どうしよう。文脈がおかしすぎる……。
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