からーきゃっと★

□五話
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土曜日の早朝



ピロリンッという携帯の音で目が覚めた。



この音はメールか……。



もぞもぞと目を閉じたまま枕元においた記憶のある携帯を探す。



しかし携帯らしき物体が手に触れることは無い。



携帯が見つからないことに少々イライラ度が増す。


『んー……』




小さなうめき声を上げながら今度はちゃんと目を開けた。



そして



『猫まみれ…』




周りで眠る六匹の猫達に吃驚した。



顔の左右で愛らしい顔をさらけ出して眠る猫達。



あれ?昨日ケージに入れなかったっけ?




と半分ウトウトしながら考える。




しかし




……考えても答えなんてわからない!!




とケージの件について深く考えないことにした。




『あ…そうだ。携帯携帯』



携帯捜索開始から0,1秒




携帯の居場所が確認できた。しかし携帯を取ることのできない問題が発生した。




『うっはー……君達猫ちゃんズは私の心を何回矢で射抜いたら気が済むの!?』



キュンキュンする心を落ち着かせたい。でもこれはずっと拝んでおきたい!!と意味不明な葛藤を繰り返す。勿論みなさんお休み中なのでサイレントで!



そんな私の視線の先ではむっくんが携帯に抱きつくような格好でスヤスヤと眠っていた。



は、鼻血が出そうです……。




てゆーか写真写真!!




……あ゛ーー携帯むっくんの腕の中だったorz!!!!




一人あーでもないこーでもないと考えているとふと最近買ったカメラを思い出した。




猫達が起きないようにゆっくりと起き上がり戸棚に閉まっておいたカメラを取り出した。




『あったあった』




ニッシッシと不気味な笑い方をしながら眠っているむっくんをカメラでパシャリ。




……めっちゃ天使や〜……。




むっくん以外の猫達も気が済むまで写真を撮る。撮り終えて本来の目的を思い出した。




『そうだメール』






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