からーきゃっと★

□三話
2ページ/2ページ





赤司君から許可を頂きました。




なので、みなさんをお風呂に入れたいと思います。








一時間後



げっそりとしてソファーに座る私の周りで、綺麗になった猫達が遊んでいる。




つ、疲れた……。




このうえなく疲れた……。




赤司君や、緑の目をした猫、紫の目をした猫は大人しくしてくれたため。ひじょーーーに洗いやすかった。




問題はここからだ。




青の目をした猫と黄色い目をした猫。




大暴れです。




お風呂内を逃げ回るは、爪でかぐられるは……散々な目にあいました。




今は、傷口を消毒中です。




『い……』




このくらいの傷の痛みはもう慣れちまったぜ……。




みたいなカッコいい台詞を言ってみるものの表情は、半泣きです。




くそーー……。恨むぞ青いの黄色いの……。




《にゃぅ……》




黄色の目をした猫と青い目をした猫が、チョコチョコとこっちにやってくる。




どうしたんだろうか……少し元気がない。




も、もしかして……風邪引いたのか!?




『風邪か!?あの雨の中いたもんね。大丈夫!?』



吃驚したように黄色の目をくりくりさせる黄色の目の猫。



近くに居た青い目の猫が私の膝の上に乗ってくると、傷口の近くをペロッと舐めてにゃーっと鳴いた。



ん?




『もしかして、謝ってるの?』




《ニャー》


《にゃぅ》




――――ガシッ




『(なにこの可愛い生き物は!!!!)』



あまりの可愛さに、二匹の猫を抱きしめた。




可愛さに悶える私に、さっきまで怒っていた気持ちはもう既にありませんでした。



でも、猫をお風呂に入れるのは凄く大変だったので、もうやりたくありません。




あれ?作文?






泥だらけの猫を洗いましょう


ちょっと
頑張れそうな…………気がする←
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ