からーきゃっと★
□三話
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『そういえば。皆泥だらけだよね……お風呂に入れたほうが良いのかな?』
ボソボソと独り言を呟いてン〜ッと唸る。
『眠ってる猫は、明日お風呂に入れようかな……。ねぇ赤司君』
おっふ……。間違えた。
脳内で猫達のことをそう呼んでいたらポロッと口から出てしまった。
すると、オッドアイの目をした猫だけがクルッとこっちを向いた。
『あれ……あ、赤司くーん。ちょっとコッチに来て』
チョイチョイッと来てくれのジェスチャーをする。
今こっち振り返ったんですけど。あれ?まさかあの猫捨てた人。オッドアイの猫に赤司なんて名前つけて捨てたのだろうか……。
だったら絶対黒バスのファンだな。
一人あることないこと考えてニヤニヤする。はたからみれば変人だ。
オッドアイの猫と眠っている猫以外はちょっと引いている。
《なぅ…》
足元にオッドアイの猫が来たのだが、妄想に浸っている私はそれに気づかない。
――――ゲシッ
『あいたっ!!!!』
突如足に激痛が走り飛び上がった。
足元に視線を向けると、オッドアイの猫がチョコンッとお座りしている。
どうやら、彼から猫パンチなるものを食らったらしい。地味に痛い。
《にゃー》
テメー人の事呼んだのに、シカトかこら?みたいなオーラを出しているオッドアイの目の猫。
赤司様だなこの猫の名前。
『ほんとに来ちゃった。……君のお名前は赤司君ですか?』
足元に居るオッドアイの目の猫を持ち上げジーッと見つめる。
《なぅ》
猫が頷いたように見えた。……あれ?眼科に行った方が良いのかな??
『あ、あ赤司君』
《なぅ?》
『お、お風呂に皆を入れたいのだけど……きょ、許可をもらっても』
《にゃー》
あ、あれれれれ??
会話になってる。
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