からーきゃっと★

□一話
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段ボールは、雨で濡れ少しフニャッとした感触だった。




蓋を閉められた段ボールの中からは《にゃぅ……》っと猫の声が聞こえた。



ビンゴ!!




急いで閉じられた蓋を開けると、真ん中で丸まって震えている猫が一匹とその猫を囲むようにして5匹の猫が引っ切り無しに鳴いていた。


真ん中で丸まって震えている猫は、鳴きもしない。そこからこの猫が生死をさ迷うほど危険な状態だと分かった。


周りに居る猫も鳴いてはいるが、確実に衰弱している。



鳴いている猫のうち一匹の猫と目が合った。




赤と黄色のオッドアイの猫




ガシッと段ボールをつかむと、濡れないように抱え込んで、中に居る猫達に負担がかからないように走り始めた。
























雨の中で鳴く猫を拾いました


どうしよう。
既に、作品が上手く進んでいくか心配。
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