からーきゃっと★

□一話
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バシャッバシャッ




走るごとに、アスファルトに流れる雨が跳ね上がる音が響く。



バケツをひっくり返したような雨が、私の視界をくらませる。




とってもとーっても




『あ゛ー!!雨うっとうしい!!!!』




私、白川名前は高校一年生になったオタクッ子です!



あ、オタクとか別に聞いてない?すいません



今日は、昨日録画しておいた最近愛してやまない黒子のバスケを見る予定だったので鼻歌を歌うくらいテンションアゲアゲで下校していたんですが。

急なドシャ降りに鉢合わせてしまい。いっきにテンション下がり中なう。




雨宿りしようにも、私の学校から家まで帰るルートには雨宿りできる場所はなく。

ずぶ濡れで下校決定です。



寒いです。雨鬱陶しいです。




イライラしながら走るのをやめて歩き始めた。


だって走ったところで濡れることに変わりないし〜。



半分いじけモード。




《な〜。にゃぅ……》




『猫?』




公園を通り過ぎようとした時。猫の声が聞こえ立ち止まった。




その公園は、近くに立ち並ぶ住宅に住む小さな子供達が遊ぶために作られた規模の小さい公園。



気になってしょうがない……。



公園の敷地内に足を踏み入れた。




ブランコ、ジャングルジム、シーソー、滑り台など最小限の遊具が並ぶ公園の滑り台の下に段ボールがあることに気がついた。



『あれか』




駆け足で滑り台の下に向かった。






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