Chinese lantern ☆
□第壱章
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ドーーン
っという効果音がつきそうなほどでかい閻魔殿の前に居ます。
どうも、名前でございます。
現在、閻魔大王第一補佐官、鬼灯様についてきて閻魔殿の前で縮こまっている最中です。
でっか!!扉でかすぎじゃない!?!?
あ、閻魔大王も簡単に入れる設計なのか……。
ちょ、まて閻魔さまの大きさッ!!
「あなた、一体そこで何をしているのですか??とっとと入りなさい、金棒で叩きのめしますよ」
『瞬時に参ります!!』
鬼灯様の金棒なんてもろに食らったら……私死ぬ。
ゾゾゾッとする寒気がした。
「そういえば」
ドアに手をかけた鬼灯は、いったん開けようとしている手を止め名前の方を振り返った。
な、なんですか!?と名前はいきなり振り返った鬼灯に吃驚しながら返答する。
「あなた、香水か何かしていますか??」
『香水、ですか??』
鬼灯の質問に、名前は首をかしげた。
香水なんてつけた覚えはない。
というか、香水は好まないため買ったこともないのだ。
その香水の匂いが、自分の体からするのはありえない。
『香水は、好まないのでつけていませんが??変な臭いでもします??』
「その逆です。すごくい良い匂いがするんです」
ツカツカと名前の近くまで来ると、鬼灯は名前の首筋に顔を寄せた。
『!?』
「なんでしょうか、この匂いは……、花??いや違いますね……。とにかく落着くような……一度匂ったらずっと匂っておきたいと思う様な匂い、ですね」
『そんな匂いがするなんて、言われたことないのに』
自分で、自分をにおうために名前は腕を鼻元へ近づけた。
しかし、何のにおいもしない。
んー謎だな
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