Chinese lantern ☆
□第零章
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地獄と天国。
それは、架空の話で現実にはない。ありあない世界である。
死んでからのことなんて、私は分からないし。
生きている人みんな死後の世界なんて知らない、臨死体験したことがある人は除くけど……。
まぁ、とにかく見たことのない世界を考えることは出来ない。信じることは出来ない、ということが言いたいわけです
ほんの数時間前の自分は。
『……ここ、何処』
大きな川と、石がゴロゴロしている川原。
三角形の白い鉢巻をして白い着物を着た、たくさんの人がその川原の上に列をなして立っていた。
『なにここ』
空を見上げればどす黒い色をしており、そこからは不穏な雰囲気しか感じられない。
ブルリと身震いをする。
『で、でも……何かのドッキリかもしれないわけでしょ!!一応、人に聞いてみよう!!』
と考えたが、まずこの列の先になにがあるのか知りたくなり、列の横を歩いて前に進んでいった。
歩いていくと、昨日他界された芸能人などが人ごみにまぎれて、ちらほらいた。
願わくば、生前にこんな場所じゃないときに会いたかった……。
重いため息が、自然と口から出てくる。
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