愛歌

□深海少女
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暗闇の海に沈んだ僕
目を開けるのも億劫
太陽の光が遠ざかり
空の色が分からなくなった

目を凝らして顔を上げる
ふと現れた淡い光
手を伸ばせば届きそうだけど
身体が動かずに落ちてく

あれは一体何だったのかな
温かくて眩しすぎて
無意識に拒んだあの光
胸が痛んだ

深海の中 まだまだ沈む
暗闇の彼方へ落ちていく
深海の中 息を止めたら
いつの間にか息の仕方を忘れた

息をすることすらも放棄し
生きることさえもやめたくて
上に泳ごうとする誰かを
見ていられなくて目を背けた

そしてまた光が現れる
見つめてたら僕の方へ
それに気づいた僕は慌てて
瞳を閉ざす

深海の中 わざわざ沈む
瞳を閉じて色を忘れる
深海の中僕の視界も
この海のようにさらに黒く染まってく

息の仕方も忘れてしまった
心臓ももう止めてしまいたい
このまま一生闇の中へと
落ちていこう

声にならない気持ちが隠れていたの
次の瞬間 目の前の光が霧散した

暗闇の中 涙流れる
静かに音もなく頬伝う
諦めないで その手を伸ばす
真っ暗なこの世界を歩き始めた

深海の中 流した涙
そこから溢れ出すあの光
僕の心に明かりがともる
深呼吸してゆっくりと目を開いた

この海をでて 空色を知る


これはVOCALOID初音ミクさんの
「深海少女」を元につくったものです。

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