小説
□わかるまで
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君にお願いがあるのです。
それはですねぇ…‥分からないのです。
ですからそれが分かるまで
待っていて下さい。
「ずいぶん気長な話だねぇ。
一体何をいつまで待てばいいのさ、
て言うかソレ、答えなんか見つかるの?」
「本当ですよネ、
まず根本のお願いが分からないのに
答えなんて見つかるとは思えないです」
普通ソレ自分で言う?
と君が笑う。
本当はお願い事は分かっているのです。
でも答えが見つからないので
待っていて欲しいのです。
僕の願い事が分からないといったのは
君にお願いがあるからです。
その願いは…
待っていて。
ただ、それだけです。
何を待っていて欲しいかはまだ、
分からないのです。
だから、この答えが分かるまで。
待っていて