タイトル

□so sweet morning
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朝。

俺が一番嫌いな時間。


寝みー体を無理矢理起こして

顔を洗いに洗面所へ行く。





その途中、キッチンの方から甘い香りがしたので
キッチンに先に寄ることにした。




「あっ、和ぅ。

おはよう。」




俺の視線の先には、エプロンを着けて
鍋をかき回してる大野さんの姿が。







「…おじさん。何やってるの?」







「今ねー。和の為に、朝ご飯作ってるんだぁー」





…朝ご飯?




…俺の為に!?






やべー

超嬉しぃ




マキシマム嬉しい超!! …的な?





俺の為に、朝から頑張ってくれる智。






…なんか、すっげー幸せ。




「あちっ」




「智!?」



俺が1人で妄想をしていると、
突然、智が声を出した。





「智っ、どうした…」






見ると、智の綺麗な指が
少し赤くなっていた。







「智、やけどしたの?」





「うん。熱いし、痛い」






急いで智の指を、水で冷やす。






「…大丈夫ですか?」







「うん!」





智が元気な声で言うから、

俺は安心して


「智?ご飯出来た?」


と聞いた。






とたんに、智の顔が明るくなった。




「うん!食べよ、和♪」









一瞬、俺が「喰われる」のかと、誤解してしまうような言い方にためらいつつ






「うん。食べよっか」













2人で、智の作った美味しい朝ご飯を食べた













何気無く、視線が絡まるたびに

キスをした。









これが、2人の




so sweet morning




―――――――――end

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