エルシャダイ サリエルを捕縛

□捕縛
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俺はその牢獄で手足を縛られ、拘束されていた。 今日の見張りはルシフェルのようだ。 …だか、その姿が見えない。 逃げれるかもしれない…!
そう考え、ガチャガチャと鎖を引っ張った。 その時、背後で気配がした。 「何してるんだ?サリエル」
驚き、首をひねる。 そこには大天使ルシフェルがいた。
サ「くっ…」 サリエルが悔しい顔をした。
ル「…聞こえなかったか? 私は何をしていたと聞いているんだ」
ルシフェルの赤い瞳が俺を捕らえる。
サ「…何もしていない」
サリエルはしらばっくれた。
ル「…そうか」 ルシフェルはそう呟くと、ビリッと俺の服布を引き裂いた。
サ「なっ!?」サリエルは驚き、叫んだ。
ル「…二度と逃げようなんて考えれないように、私が教え込んでやる。…いや、私だけではないな。…イーノック」 そう呼ぶと、柱の影から出てきたのはイーノックだった。
サ「やめろ… 俺になにをする気なんだ!」サリエルは震えている。
そんな様子をみたルシフェルは嘲笑う。
ル「フフッ…多分、お前の予想していることだ。 お前なら分かるだろ?」
サ「…っ!」 サリエルは唇を噛みしめた。
ル「これは、神の意思 だ。彼は私に、お前が逃げようなんて馬鹿な事を考えさせないようにしておけと、な。
」 ルシフェルが冷たく笑った。
そんな、怯えているサリエルの様子を見て、イーノックが、
イ「ルシフェル、このやり方しか手はないのか?」と聞いた。
ルシフェルはイーノックを見つめ、
ル「イーノック。 これが私のやり方だよ。… 現に、サリエルは脱獄しようとしたのだからな。 …二度とそんな事を考えれないようにしてやるさ」
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