ふわふわり

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「あら、貴方は……」

「ん?」

「え、ロビン、知り合いなの?」





それからルフィの腕が絡まってたまんま数分待ってたらチョッパーくんがほかの麦わら一味を連れてきた

ナミさん?とロビンさん?だけじゃなかったのか

その途中はゾロさんからの痛い視線とルフィとサンジさんからのいろいろ熱い視線を送られっぱなしで吐きそうだったね

私を見てロビンさんはすごく驚いた顔をしてた

え、私、知り合いだったかな?





「ウソップ、ルフィ、」

「ん、なんだ?」

「少し前に話した、"彼女"のこと覚えてるかしら?」

「"彼女"ぉ?」

「…あ!もしかして黒い女神のことか!?」

「ええ。それ、今ルフィが絡みついてる彼女のことよ」

「は?」

「あれ、なんで知ってんの?」

「え、ええぇぇえええええ!!!?」

「誰だよそれ!!」

「お前あのとき聞いてたろ!?」

「え、なんの話ですか、ヨホホホホ!」

「こんなか弱いレディーが!!?」

「そうは見えねーけどなァ」

「なに、その黒い女神って?」

「あら、ナミは知らなかったの?」

「やっぱ怪しいやつだったじゃねえか」

「ロビンさん、なんで私のこと知ってるの?私、貴方と逢うのも話すのも初めてだよね?」

「うふふ、貴方は有名よ?手配書がないのにね」

「誰だよ、コイツ!!」

「黒い女神。海賊、共に海軍からの絶対的信頼を置かれている医者兼薬学者。その実力から海賊との交流も目を伏せられ、手配書なんてものも存在しない。けれどその裏腹利益がないもの場合には決して手を貸したりなんてしない」

「けれど、そんな貴方もエクセレンツ!!!!」

「だからあんなに処置が的確だったのか!」

「そっそんなすげーやつなのか、コイツ!?」

「ほぉう、そうは見えねーなぁ」

「ヨホホホホ、パンツ見せていただいてもいいですか?」

「へー、よく知ってるね、でもいくつか足りないな。あと何人か黙らせて、貴方は離して」

「え、嫌だ!」

「即答なのね」

「足りないってどういうこと?」

「逢って間もない君らに教える筋合いはないね」

「ルフィの能力使えたことと関係あんのか?」

「!そ、そそそそうだ、なっなんでルフィの能力使えたんだ!!?」

「ドモリすぎだぞ、ウソップ!」

「んー、企業秘密」

「コイツはルフィの能力だけじゃねえ、青雉、あと海軍の煙野郎の能力まで使えたんだ」

「!!悪魔の実は1つしかねえ筈じゃねえのか?」

「ええ、1つしかないわ」

「お前俺たちの船に乗れよ!!」

「はぁ?」

「アンタなに言ってんのよ!?」

「こんな得体のしれない奴を乗せようとすんな!」

「だって俺を助けてくれたんだし、悪い奴じゃねえ!」

「耳元で叫ばないで、キンキンする」

「な、いいだろ!?」

「…でも利益もないのに、よくルフィを助けたわね、黒い女神さん」

「ただの気まぐれだよ。…ただそれだけ」

「おっオレも医学について教えて欲しい!」

「チョッパー!?」

「私なんてまだまだだから」

「やっぱ乗れよ!!」

「………やっぱお前ら兄弟似てるね、思ったとこをすぐ口に出すとことかそっくりだ。今度もし逢えたら文句言っとかないと」

「!エースを知ってんのか!?」

「私のお客の1人だよ」

「ほかにはどんなお客がいるのかしら?」

「知ってるでしょ、私が利益がないことには動かないって。それを話すことに利益を感じないね」

「うちの船のコックの腕は最高だぞ!!」

「だから叫ばないでってば。お前ら私をどうしたいの?お前らの船長助けたせいで船には乗り過ごすわ、助けてやったのにこんな扱いされるわ、いい加減キレるよ?私どちらかといえば短気な方なんだけど」

「なら1晩泊まっていったらどうかしら?」

「はぁ?」

「この島、たしか1日に1本しか船は出ないはずよ」

「宿見つけるし。てか船に乗ったりなんてしたらゾロさん辺りに斬られそうじゃん」

「あ"ぁ!?」

「俺が船長なんだから俺が決めるんだ!」

「ちょっとロビン、貴方まで何言ってるのよ!」

「有名人さんに話を聞きたいだけよ」

「ややややめとけって、ロビン、ルフィ!」

「船を壊さねーんなら俺はどっちでもいいけどな」

「いい刀お持ちになってるみたいですね」

「あ、わかる?えっと、…あ、そうそう、ブルックさん。ワノ国で打ってもらった特注品なんだ」

「ほう!」

「フン、刀がもったいねェ」

「…あ?」

「そんな奴が持ってちゃ刀が可哀想だって言ってんだよ」

「……ルフィ、ちょっと離して。さっきからコイツ調子乗りすぎだわ」

「!だ、だめよ、離しちゃ、ルフィ!」

「もし私が負けたりなんかしたらお前の海賊団に入ってあげるよ」

「よし、ゾロ!絶対勝てよな!!」

「あぁ!!」





ルフィの腕が離れてやっと自由になる

立ち上がって軽く腕を回せば、笑ってるルフィ以外臨時体制をとったみたいだ

あー、久しぶりに頭きた

ホントは使わないつもりだったんだけどなぁ

憎くてたまらないアイツを思い浮かべて私は刺青をいれた左手を前に出す





「"ROOM"」

「!!」

「ゾロ!」

「なんだこれ!?」

「あー、切り刻まれなくなったらこれに入ってきたり邪魔しないでね。いまめちゃくちゃイライラしてるから」

「邪魔すんなよ、お前ら」

「…んじゃとりあえず、…"スキャン"」

「!!な"っ…!!!」

「ひっ、卑怯だぞ、くそ!!」

「"タクト"」

「!ぐわぁっ!!!!」

「ちょ、ウソップ、なにしてんのよ!?」

「い、いまアイツとゾロの場所が…!!」

「てってめぇ、何しやがった………」

「これ使ったら必要以上に体力使うから使わせないでくれるかな」





まず私が能力でゾロさんの刀を足元にワープさせる

それを見た麦わらたちは明らかに目を見開いてるみたいだ

まぁ当たり前か

それからウソップって人が私に向かってなんか打ち込んできたから、これも能力で私とゾロさんの場所を変えてみた

見事ゾロさんに直撃

うわー、痛そう

ていうか相変わらずチートがかった能力だよね





「俺の刀になにしやがるつもりだ!!?」

「なーんにもしないよ?…私ね、刀だと本気の語り合いってできないと思うんだ。ほら、私も君が馬鹿にした愛刀も置くから。私はこれ以上能力を使わない、けどほかの仲間さん達がこの半円の中に入ってくるなら話は別だけど」

「ゾロ!!そんな奴の話信じんな!!」

「拳同士で、ってか?」

「うーん、そうなるかな」

「ハッ、いいじゃねぇか!」

「ゾロ!!?」

「お前ら、もう手出しすんなよ?」

「よしじゃあ決まりだ」





軽くその場でステップを踏んでから腰のバンダナをいつも通り口辺りに巻く

軽く構えれば、ゾロさんも楽しそうに笑いながら飛び込んできた










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