short story

□chiusura f.
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「また、また駄目だったのです…」

いつものように、泣きながら、羽入は言った。

「…もう嫌よ…。もう、終わりにしましょう…」

「あぅあぅあぅ…駄目なのですよ梨花…。またすぐ逢えますですから…」

意識が遠退く。
私の身体は、私の意志に関係無く次の世界へと向かおうとしている。

「…いや、嫌よ!やめてよ羽入!!もうこれ以上皆が死ぬのを見たくないの!!!!」

今回だって、また詩音が……。

圭一やレナ、詩音が疑心暗鬼に取り付かれなくても、沙都子の叔父がくる。

どうせ皆死んでしまう。

「もう誰の死ぬところを見たくないの!!!!…私は…私はただ、皆と平和に暮らしたいだけなの!!!!!!!!!!」

「梨花……大丈夫ですから……また、逢えますですから……」

羽入が、悲しそうな顔で言う。

「嫌…もう、この運命の袋小路に閉じ込められるのは……嫌ぁぁぁぁ!!!!」



私の意識は、完全に途切れた。
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