薔薇のマリアで17のお題
□14.悲しいけれど世の中お金
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「あァマリア、マリアローズ!今日もキミは一輪の薔薇の様に、イヤ、薔薇よりも美しいネ」
「あっ、そ」
「どうしたんだい?いつもより冷たいじゃないか。照れるコトはないんだヨ」
「アジアン……いえ先生。今日は英語力の試験じゃありませんでしたっけ?」
「そうだヨ。でもキミと僕の仲だ。そんなのいつでも出来るだろう?」
当然肯定してくれるのだとばかり思っていたのに。キミは逆に冷たい眼差しをボクに向けてくる。
それでもしばらくは微笑みながら耐えていたのだが、やはりキミの視線に耐えるコトは出来なかった。ボクに向けられる真っ直ぐな視線。これが愛しすぎて、耐えられるハズがあるだろうか……!
「分かったヨ。冗談サ。さァ、テストを始めようか……」