流星ノ滝
□お握り
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「佐助ぇ〜!某腹が減ったで御座るー!!」
「…はいはぃ、お握りで良い?旦那」
勢いよく何度も頷く幸村に手を振って、佐助はその場で消えて行った
後に残された幸村は、あまり動く気がしなかったので近くの木にもたれ掛かり葉っぱの間から零れ落ちる日の光に手を翳した…
☆★☆★
何分かたった頃には、幸村は規則正しい寝息をたてていた
普段は眉間に皺を寄せて戦をしているが、寝ている姿は遊び疲れた子供のようだ
その姿を見ている人物が一人、気配を消して寝ている幸村の前に降り立った
「はぁ…、旦那また寝ちゃったの?」
熟睡してる幸村は、起きる気配が無い。佐助はゆっくりしゃがみ込み、幸村の柔らかい髪の毛をそっと撫でた
「旦那…」
「ん…?佐助!」
目が覚めた幸村は、佐助が必要以上近くに居る事を気にもせずに明るく笑い掛けた